2020年6月24日

LET IT BE のギターソロはペンタトニックスケールしか使っていない!PDF楽譜ダウンロード

生徒さんのリクエストで LET IT BE / The Beatles のギターソロを採譜しました。

たまには、このブログでギターのネタもシェアしますね。

PDFの楽譜もダウンロードできますので、必要な人はどうぞ使ってください。

LET IT BE のギターソロはペンタしか使っていない!


1分58秒からギターソロが始まります。使っているスケールは Cメジャーペンタトニックスケールだけ。シンプルなんだけど、個人的にはグッとくる瞬間もあって、カッコイイです。

初めてペンタトニックスケールを弾く人にはピッタリの教材ですね♪

The Beatles -  Let It Be - Let It Be (STEREO REMASTERED)

LET IT BE ギターソロの楽譜

Let It Beのギターソロ / 五線譜 , TAB譜


TAB譜の中で使っているギターのテクニック記号
 
H:ハンマリング・オン
P:プリング・オフ
S:スライド
Ch:チョーキング
D:ダウン・チョーキング
U:チョーク・アップ

せっかくなので、Cメジャーペンタトニックスケール について少し解説しますね。

メジャースケールとメジャーペンタトニックスケールの関係


この LET IT BE の キー(調)は Cメジャー

つまり、この曲のメロディやコードのほとんどが Cメジャースケールの音で作られています。


Cメジャースケール
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ ←7音










左側のフォームを「Gフォーム」、右側のフォームを「Cフォーム」と呼んでいます(CAGEDシステムより)。

ギターソロをする時、このCメジャースケールが使えるのですが、「ファ」と「シ」を抜いて
5音階にします。これが、Cメジャーペンタトニックスケールです。


Cメジャーペンタトニックスケール
ド・レ・ミ・ソ・ラ ←5音











音数が7音から5音に減ることで、歌いやすくなるし、カッコ良くなるし、良いことだらけ。こういうとこは理屈ではないですね、ぜひ体験して味わってください。

左側のフォームはCメジャースケールのGフォームから「ファ」と「シ」を抜いたフォームです。ペンタトニックスケールの最もベーシックなフォーム。6弦に主音「ド」があるので「6弦ルートのフォーム」と呼びます。

それに対して、右側のフォームは5弦に主音「ド」があるので「5弦ルートのフォーム」と呼びます。

ペンタトニックスケールをまだ練習したことがない人は、この2つのポジションを最初に覚えておけばGoodです!

ただし、このポジションを覚えただけでは、なかなかスムースなフレーズになりにくいことも多いので、次のようにポジションを拡張してみてください。もっと滑らかに、歌いやすくなりますよ。

ペンタトニックスケール「6弦ルートのフォーム」の拡張ポジション


拡張ポジションの覚え方のコツ

薄い赤で囲んだ「ソラドレミ」という型が3つ重なっているように見えると、覚えやすく、弾きやすくなりませんか?規則正しく、同じ型が並んでいますよね。

続いて、5弦ルートのフォームを拡張ポジションにすると以下のようになります。

ペンタトニックスケール「5弦ルートのフォーム」の拡張ポジション

薄い赤で囲んだ「ドレミソラ」という型が3つ重なっているように見えると、覚えやすく、弾きやすくなります。

どちらの拡張ポジションもからに進むとき、スライドを用いるとスムースにポジション移動しやすくなりますよ。

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はい!

ということで、ペンタトニックスケールの基礎知識についての書いてみました。

僕のギター教室は、ジャズだけでなく、ロック、ファンク、ボサノバ、ラテン、フォークソング系など幅広くレッスンしています。専門はジャズだけどね(笑)

ジャズのアドリブというと、コードトーンをどのように使うかという話題になりがちですが、ペンタトニック1発でどれだけアドリブできるか?というのが最も大切だと思っています。ペンタで歌えない人は、コードトーンではまったく歌えないです。

何か参考になりましたら幸いです。
では、またね!
奥田英理(おくだひでのり)

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